乳歯の虫歯を放置してはいけない理由

永久歯の生え方に影響

乳歯の虫歯が重症化して歯が早く抜けてしまうと、そこに生えてくる予定だった永久歯が正しい位置に導かれなくなってしまいます。
乳歯には、永久歯が生えてくるまでの案内役としての役割もあるため、その乳歯が予定より早く失われると、永久歯の萌出に遅れが出たり、位置がずれてしまったりすることがあるのです。

永久歯の質にも影響

虫歯菌が乳歯の根の先から広がり、その下で育っている永久歯の歯胚（歯のもと）に影響を与えると、エナメル質の形成がうまくいかず、「ターナー歯」と呼ばれる変形を起こすことがあります。
見た目が白く濁っていたり、凹凸があったりするため、機能面だけでなく、審美面にも影響が出てしまいます。

ほかの歯への感染や噛み合わせへの影響

乳歯は非常に虫歯が広がりやすいため、1本の虫歯を放置することで、隣の歯や上下の歯にまで虫歯が広がってしまうことも珍しくありません。
複数の歯に虫歯ができてしまうと、咀嚼のバランスが崩れて、噛み合わせのトラブルにもつながるおそれがあります。

虫歯の進行度に応じた治療法

虫歯の治療は、その進行度によって方法が異なります。

治療中の痛みや不安の対応

歯科治療に対して不安や怖さを感じるお子様も少なくありません。
当院では、そうした気持ちに寄り添いながら、安心して治療を受けていただけるよう、「笑気麻酔」を導入しています。
ほんのり甘い香りのある気体を鼻から吸うだけで、自然とリラックスできるため、緊張や恐怖心がやわらぎ、小さなお子様でも落ち着いて診療を受けられます。
効果の持続時間は短く、治療後はすぐに通常の状態に戻れる点も安心です。

また、すぐに治療に入ることはせず、歯みがき練習や器具に触れる練習など、段階を踏んだステップで治療に慣れていけるよう配慮しています。
診療台にはアニメが見られる天井モニターも設置しており、リラックスした気持ちで治療を受けられる環境を整えています。
初めての歯医者さんが「怖くなかった」と思ってもらえるように、一人ひとりのペースに合わせて対応しています。

親御様のサポートが重要です

お子様の歯の健康を守るうえで、親御様のサポートは欠かせません。
とくに大切なのは、「虫歯になってから治療する」のではなく、「虫歯になる前に通う」という意識です。
小児歯科には、痛みや大きな虫歯ができてから駆け込まれる方も少なくありませんが、本来はそうなる前に予防的に通うことがとても重要です。
虫歯が進行してからでは、お子様の負担も大きくなり、治療への不安や恐怖が強くなってしまいます。
定期的に通院し、フッ素塗布や歯みがきのチェック、歯並びや噛み合わせの確認などを継続していくことで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

また、歯医者に慣れておくことで、いざというときの治療にもスムーズに臨むことができます。
お子様の未来の健康のために、どうか「痛くなってから」ではなく、「何もないときこそ通う」習慣を一緒に育てていきましょう。

久留米市で乳歯の虫歯治療をお考えの方は「のんKIDS DENTALへ」

乳歯の虫歯は全体として減少傾向にありますが、まだまだ重症化してから受診されるケースも少なくありません。
乳歯の虫歯治療では、年齢・発達段階・性格に応じた、きめ細やかな対応が求められます。

たとえば、すぐに治療が必要な重度の虫歯のお子様、心の発達を見守りながら段階的に治療を進める方がよいお子様、永久歯への生え変わりをふまえて治療方針を立てる必要がある場合など、一人ひとりに適したアプローチが異なります。
久留米市の「のんKIDS DENTAL」では、お子様の状況をしっかりと見極めたうえで、無理のないペースで治療を進めています。
乳歯の虫歯でお困りの際は、ぜひ当院へご相談ください。