院長紹介

院長紹介

院長:山下 伸子

山下 伸子

経歴・所属学会

1988年 九州大学歯学部卒業
九州大学歯学部小児歯科学講座入局
2002年 社会医療法人雪の聖母会
聖マリア病院小児歯科勤務
2005年 鹿児島大学歯学部小児歯科学講座 医員
2006年 鹿児島県歯科医師会口腔保健センター
障がい者歯科部門 嘱託医
2008年 聖マリア病院小児歯科非常勤
2014年 のん KIDS DENTAL 開業

ドクターズインタビュー

久留米市で小児歯科専門の
クリニックを開院された理由を
教えてください。

久留米市で小児歯科専門のクリニックを開院された理由を教えてください。

開院前は、聖マリア病院でおよそ10年間勤務していました。
さまざまな地域からたくさんのお子様が来院されていて、毎日がとてもにぎやかで、忙しい日々でした。
でもその分、小児歯科医として多くの経験を積ませていただきました。
そんな中で、「もっと地域に小児歯科の受け皿が必要だ」と強く感じるようになったんです。
とくに当時は、地域に専門の小児歯科が少なく、大きな病院や大学病院に患者さんが集中している状態でした。

どこで開業すれば一番役に立てるかを考えたとき、自然と久留米が浮かびました。
福岡市のような都市部と違って、地方ではまだ虫歯のあるお子様も多く、小児歯科の専門的な治療が求められていると実感していたからです。
また、聖マリア病院に勤めていたご縁もあり、地域の方々に恩返しができたらという思いも込めて、この場所を選びました。

小児歯科を専門にしようと思った
きっかけは?

歯科にはさまざまな分野がありますが、多くは「崩れていくものをどう維持するか」が中心の診療です。
でも、小児歯科だけは違います。
まだ崩れていないものを、これから一緒に作っていけるという前向きな診療ができるんです。
子どもたちが自分の歯で、一生を健康に過ごしていけるようにサポートできることに、大きなやりがいを感じています。
「未来をつくる歯科医療」

それが、小児歯科の魅力だと私は思っています。

小児歯科専門として、
大切にしていることは?

いちばん大事にしているのは「安全に治療できること」です。
そのために、いきなり治療を始めるのではなく、まずはトレーニングから始めます。
お子様がどこまでできそうかを見て、それぞれに合ったペースで進めています。

歯医者って、お子様にとっては「ちょっと嫌なことを経験する場所」ですよね。
でも、それを乗り越えられた経験って、実はすごく大きな自信につながるんです。
だからこそ「この子にとって、どれくらいの壁なのかな?」っていうのを、毎回しっかり見ながら診療しています。

初めて来たときは、
どんな流れで
診てもらえるんですか?

初めて来たときは、どんな流れで診てもらえるんですか?

虫歯があってもなくても、まずはレントゲンでお口の中をチェックします。
虫歯が見つかった場合は、その子がどこまでできそうかをトレーニングで確認して、「大丈夫そう!」となれば治療に入ります。
虫歯がないときは、定期的なメンテナンスの大切さや、これからの予防ケアについてお話しします。

トレーニングって
どんなことをするんですか?

治療に使う機械を実際に見てもらったり、音を聞かせたり、風を当ててみたりといった慣れるための練習をしています。
初めて見るものって怖いですよね。
だからいきなり治療には入らず、お子様が「これなら大丈夫かも」と感じられるように、少しずつステップを踏んでいきます。

小児歯科ならではの強みは
何ですか?

年齢や成長段階に合わせた診断・治療ができるのが、小児歯科の強みです。
たとえば虫歯治療でも、今の状態だけを見るのではなく、将来的な噛み合わせや歯並びまでを考えて治療を計画しています。
矯正についても、「この先こういう時期に問題が出そうだな」という成長の予測をもとに、今できるアプローチをしていきます。
目の前のことだけでなく、長い目で見てサポートできるのが小児専門ならではだと思います。

どのくらいの頻度で通うのが
理想ですか?

基本的には3〜4ヶ月ごとの受診をおすすめしています。
定期的にチェックできたほうが、小さな変化にもすぐ気づけますし、虫歯の予防にもつながります。
でも実際は、虫歯がある子ほどあまり来なくて、お母さんたちも忙しいので、なかなか通院の時間が取れないことも多いんですよね。
なので当院では、少し間が空いても大丈夫なように、最初の段階で小さい虫歯も含めてしっかり治療しておくようにしています。

しっかり治しておけば、1年くらい来られなくても変わっていないケースもあったりします。
そのためにも、最初にレントゲンを撮って、見えにくいところまでちゃんと確認するのが大事ですね。
特に乳歯は虫歯の進行が早いので、そのスピード感も踏まえて正確に診断することがとても重要だと考えています。

小児矯正を受けるうえで、
保護者の方に知っておいてほしい
ことはありますか?

小児矯正を受けるうえで、保護者の方に知っておいてほしいことはありますか?

「歯だけ動かせば整う」と思われがちですが、実はそうではないんです。
歯並びには、これまでのお子様の体の使い方や発達の過程がすごく影響しています。
たとえば、抱っこ紐の使い方や姿勢、呼吸の仕方、舌の動かし方など…一見、歯と関係なさそうなことが、実は大きく関係しているんです。
だからこそ、歯だけを見るのではなく、「赤ちゃんの頃からどう育ってきたか」を一緒に見ていくことが大切だと思っています。

院内の設備でこだわったところは
どこですか?

「いかにも小児歯科!」という雰囲気にはしていません。
お子様だけでなく、お母さん・お父さんもリラックスして過ごせるように、カフェのような雰囲気の待合室にしています。
あえてキッズスペースは設けずに、お子様が落ち着いて過ごせるような空間づくりを意識しました。
ご家族みなさんで来院しやすいような環境を整えています。

保護者の方からよく受ける
ご相談は?

やっぱり一番多いのは「歯並び」のことですね。
小さいうちから歯並びが気になるという親御様はとても多くて、「このままで大丈夫ですか?」とご相談いただくことがよくあります。
そのお気持ちはとてもよくわかりますし、早めに見させていただければ、必要なタイミングで適切なアドバイスやケアをご提案できます。

歯科医師として
やりがいを感じる瞬間は?

小さい頃から通ってくれていた子が、大きくなって久しぶりに顔を見せてくれたときですね。
「大学に合格しました!」とか「矯正の相談に来ました!」って来てくれると、本当にうれしくて…。

0歳、1歳のときから知っている子が成長していく姿を見られるのは、小児歯科ならではのやりがいだと感じています。

今後、どんなクリニックを
目指していますか?
地域における小児歯科のあり方に
ついても教えてください。

目指しているのは、「元気な子を育てられるクリニック」です。
歯医者は、唯一「健康なのに病院に来れる場所」だと思っています。
だからこそ、お子様の小さな変化や成長を、日常的に見守っていける貴重な場所だと感じています。

私は、親でも先生でもない「叱れる第三の大人」として関わっていきたいと考えています。
そういった立場だからこそ、子どもたちに伝えられること、寄り添える場面があるはずです。
さまざまな価値観に触れながら成長していくことは、子どもたちにとって大切な経験になります。
小児歯科を通じて、そうした出会いや学びを届けられる存在でありたいと思っています。

小児歯科を探している保護者の方へ
メッセージをお願いします。

小児歯科といっても、医院によって雰囲気も方針もさまざまです。
だからこそ、「自分たちに合った歯医者さん」を見つけることがとても大切だと思います。
私ははっきりとものを言うタイプですし、お母さんによっては「合わないな」と感じることもあるかもしれません。

でもそれでいいと思うんです。
大切なのは、お子様が安心して通えて、親御様も信頼して任せられる場所であること。
その見極めの目を、ぜひ持っていただきたいなと思っています。

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