子どもの虫歯予防の基本

フッ素塗布の効果と安全性

フッ素には、虫歯を予防するための2つの大きな働きがあります。
ひとつは、「歯の再石灰化を助ける」ことです。
毎日の食事や飲み物などによって歯の表面は少しずつ溶け出していますが、唾液の中に含まれる成分によって自然と修復される仕組みがあります。
フッ素はこの働きを後押しし、歯の表面をより強くしてくれるのです。

もうひとつは、「虫歯菌の活動をおさえる」ことです。
お口の中にいる虫歯菌は、食べ物の中の糖から酸をつくり出して歯を溶かします。
フッ素には、この酸の生成をおさえる効果があり、虫歯の進行を防ぐ役割を果たします。
このように、フッ素は毎日のケアだけでは守りきれない歯をしっかりサポートしてくれる大切な味方です。

一方で、「子どもにフッ素を使って大丈夫なの？」「危険性はないの？」といった声を耳にすることもあります。
たしかに、フッ素は単体だと強い作用をもつ物質ですが、歯医者や市販の歯磨き粉で使われているのは、人体に害のない濃度と量に調整された「フッ化物」です。
もちろん、飲み込んでしまっても問題がないように配慮されていますので、ご安心ください。

シーラントとは？その効果について

奥歯の噛む面には細かくて深い溝があり、どうしても歯ブラシの毛先が届きにくくなります。
とくに、乳歯や生えたばかりの6歳臼歯（第一大臼歯）は歯の質がまだやわらかいため、そこに汚れがたまるとすぐに虫歯になってしまうことがあります。
そうした虫歯のリスクを減らすために使われるのが「シーラント」と呼ばれる処置です。
シーラントは白い樹脂の一種で、奥歯の溝や前歯の裏側など、汚れがたまりやすい部分をあらかじめコーティングしてふさぐことで、細菌の侵入を防いでくれます。
このシーラントには、フッ素（フッ化物）が含まれているものもあり、歯の表面で再石灰化を促しながら、エナメル質を強くしていく働きも期待できます。
「まだしっかり磨けない時期だからこそ、虫歯になりやすい」

そんな大切な時期のお子様を守るために、シーラントはとても効果的な方法のひとつです。
もちろんすべての虫歯を完全に防げるわけではありませんが、歯みがきやフッ素塗布とあわせて取り入れることで、虫歯予防の力をぐっと高めることができます。

虫歯を予防するためにご家庭でできるケア

おやつの時間を決めて、だらだら食べを防ぐ

甘いものを食べると、虫歯の原因となる細菌がお口の中で酸をつくり、歯を少しずつ溶かしていきます。
とくに注意が必要なのは「食べる回数」と「時間の長さ」です。
飴やチョコレートを少しずつ長く口にしていたり、ジュースをちびちび飲んだりしていると、歯が溶けやすい時間がずっと続いてしまいます。
おやつは決まった時間にまとめて食べるようにし、食べ終わったあとは口をゆすいだり、できれば歯をみがく習慣をつけましょう。

小さなお子様には、糖分の少ないおやつを

とくに3歳頃までのお子様は、自分でコントロールができないため、おやつの選び方がとても大切です。
チョコレートやガムなど、糖分が多く粘着性のあるお菓子は、歯にくっつきやすく、虫歯の原因になりやすい傾向があります。
代わりに、おにぎりや野菜スティック、ゆで卵など、お腹も満たせて歯にもやさしい食べ物を選ぶようにしましょう。
おやつはお菓子ではなく、小さな補食と考えると選びやすくなります。

食後の歯みがきを習慣づける

食べたあとのお口の中には、食べかすや糖分が残り、虫歯菌が活発に働きやすい状態になります。
できるだけ早めに歯みがきをすることで、虫歯のリスクを下げることができます。
ただし、小さなお子様の場合は自分だけでしっかり磨くことが難しいため、仕上げみがきを大人がしてあげることが欠かせません。
外出中などですぐに歯みがきができないときは、水やお茶でうがいをさせるだけでもある程度の予防効果が期待できます。

久留米市で子どもの虫歯予防に力を入れている歯科医院をお探しの方は
「のんKIDS DENTALへ」

久留米市でお子様の虫歯予防に力を入れている歯医者をお探しの方には、ぜひのん KIDS DENTALをご検討いただきたいと思います。
当院では、虫歯の有無にかかわらず初診時からお口の状態を丁寧に確認し、予防を中心としたアプローチを大切にしています。
定期的なフッ素塗布や必要に応じたシーラント処置、日々のケア方法まで、ご家庭で続けやすいアドバイスを心がけています。
お口のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。